53、あれから6年・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年3月11日午後2時46分・・・

 

突然襲って来た未だかつて経験したことのない大きな揺れ・・・・

校舎全体がきしみ、一階に居た私が目撃したのは、廊下のつなぎ目が裂け地面からまるで生き物の様に次々に吹き上がって来る土埃・・・一瞬にして廊下全体から光が消え・・・五感に感じたのは、古い土の臭いと今にも崩れ落ちて来るのでは・・・と思う凄まじい音と揺れ・・・

とにかく児童達を安全に非難誘導しなければ・・・

僅かに揺れが緩やかになったのを確認、一斉に校庭へ避難・・・

 

避難の途中,校庭にあるはずの無い大量の水が・・・これは一体・・・プールの水が地震の揺れによて半分近く外へ溢れ出ていたのである。

プールに目をやると、まるで四角い入れ物に入った水を、左右に揺らしているかのように壁面にぶつかてははじける水の音・・・こんな大きなプールが・・・地震の大きさを改めて実感・・・

 

全員避難完了。点呼異常なし・・・

一息つく間もなく続く余震・・・教室に戻すのを断念し、そのまま待機することに・・・

 

 

幸い千人近い多くの尊い命を守ることができ、一人のけが人も出すことなく無事親御さんに引き渡すことができた。

最後の児童を引き渡したのは夜の10時近い時刻。

職場から3時間以上の時間をかけ自転車で学校へ来られたお母さんでした。

 

子ども達に恐怖感を与えないよう一人一人に気を配り、安全に導いてくれた仲間達・・・その責任ある行動と心遣い・・・今でも心が熱くなり感謝の気持ちが湧き出てきます。

 

その日の夜、10名以上の職員と一緒に学校へ待機することに・・・

夕方5時以降近隣住民の方々が次々に学校の体育館へ避難しに来られました。

独居のお年寄りの方や幼いお子さんを抱える若いお母さん方・・・

職員たちで、心を込めて対応させて頂きました。

翌朝、私たちを市役所の職員だと思って勘違いされていた方々も・・・

 

そんな日が続いた数日後の卒業式・・・

余震や停電が続く中在校生、職員で心のこもった卒業式にしたいと取り組んだ式場作り・・・

式途中の余震や停電の対応をしっかりと考え迎えた本番・・・

明るく希望を持って卒業してほしいと・・・みんなが力を合わせました。

 

私も証書授与の時に卒業生一人一人に、在学中の活動や貢献等に対する感謝の言葉と中学へ行ってもその気持ちで頑張って欲しいと短いながら一言ずつ添えエールを贈りました。

子ども達も、その期待に応えるように、「はい」と返事を返してくれたり、うなづいてくれたり、笑顔を見せてくれたり・・・最後に心を通わせることが出来ました。

 

この年を最後に40年近い教員生活に幕を下ろす最後の大きな行事でした。

 

式辞では、犠牲となった多くの同年輩の子達の無念さが心を締め付け・・・言葉が詰まってしまいました。

 

 

月日が経っても鮮明に残っている記憶・・・

大きな被害に遭われた方々の気持ちを考えると、やり切れない思いです。

 

人の絆や支え合う気持ちの大切さ・・・改めて学ぶには余りに大きな対価を支払いました・・・しかし災害は待ってはくれません、次々に発生しているのが現状です。

私達はそれに打ち勝たなければなりません・・・逞しく生きて行かなければなりません・・・未来を託す子ども達のためにも・・・

 

6年が経過した今、改めて心の平和を取り戻し実質の復興が果たせるように・・・心からお祈り致しております。

 

 

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コメント: 5
  • #1

    木戸由加里 (土曜日, 11 3月 2017 02:10)

    人生最大の惨事です。大人にも 況してや子供達には夢をも奪い心にも
    大きな傷を負わせました。 あれから六年がたちました。まだまだ全ては
    癒されてないでしょう。遠い所の私たちは 何が出来るのでしょう。
    私たちに出来る事 ひとつでもいいから実行していきましょう。
    未来を背負って生きる 子供達の為にも…。

  • #2

    (日曜日, 12 3月 2017 09:01)

    災害大国日本に生まれ生きている日本人は、歴史の中で自然への敬意を持ち謙虚な心を培ってきた様に思います。改めてお金だけではなく助け合う心をこそ大切にしたいと思います。年に1パーセントずつでも増やしていきたいと思います。

  • #3

    慶樹 (日曜日, 12 3月 2017 11:28)

    先生お久しぶりです。
    人との繋がり絆の大切さを教えて頂いてきましたが、
    改めて災害を通して実感した事が悔しいです。
    知ってたはず、分かってたはず・・・ではダメなんだと・・・

  • #4

    片岡克己(みー) (水曜日, 15 3月 2017 07:58)

    人間と言うものは、本当に頭が良い生き物でしょうかねぇ? 大昔にも今度のような災害を経験していると言うのに、忘れ去られて、昔以上の未曾有の災害となりました。
    そしていまだに何千年も前の論語や兵法の書が発刊され、それに学んでいるんですものね❗
    今回の震災で、多くの教訓を得た現代人は、二度とこのような悲劇を再び経験しないよう、あらゆる手段を用いて、次世代に伝えて行きたいものです。

  • #5

    息子の母 (水曜日, 22 3月 2017 18:54)

    あの卒業式から6年です。卒業式直前に計画停電に入りびっくりしましたが、何の混乱もなく、それどころかピアノの生演奏のなか卒業証書をいただき、思い出になりました。
    大人にとってはあっという間ですが、子供たちは心も体も成長し「自分が元気で楽しく生きていく事が一番大事なこと」と感じているようです。
    あの小学生たちがこの3月で高校を卒業しました。小さかったのに、おかげさまで背が伸びました。

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