寒い日が異常なまでに続いたので、桜の開花を本当に待ち侘びていました。それは私だけではなかったのではないでしょうか?
3月の終わり頃上野公園で、開花を待ち切れない若者のグループが寒空の下、僅かに咲いた桜を頭上にブルーシートを敷いて楽しんでいた光景が印象的でした。
ここ数日の満開の桜を見て、家内は「桜ってすごいわね、何の面倒も見ないのに一斉にあんなに綺麗に咲くんだから・・・」と、耳に馴染んだ言葉を・・・。
ところで、暖かくなると身も心も軽くなり思わず動きたくなるものです。そう言えばヤンキースに入団し、今日初先発の日を迎えた田中投手は、見事初勝利だそうです。すごいですね。
実は私もスポーツをやっています。こう見えても(見えてはいませんね、失礼)国体、全日本選手権大会、海外派遣・・・と活躍した時期が少しありました。
どんな世界にもその道に長けた凄い人というものはいるものです。と同時に教える側(指導の仕方)にも同様の人がいるのも確かです。
昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉がありますが、教える側(指導者)への戒めの言葉でもあると思います。
ちょっと古い話で恐縮ですが、以前プロ野球巨人軍の監督をされていた川上哲治氏があるマスコミのインタビューに応えて「うちにいる選手で桜型なのは、王と長嶋だけだよ・・・」と言ったことがあります。つまり、あれやこれや手出し口出しせずとも自ら育ち開花できる選手であるから、余計な指導は無用ということなのでしょう。一方梅型はと言うと、その逆ということになるでしょう。私も含め殆どの方がそうなのです。つまり、目をかけ手をかけてもらい気配りや褒め言葉をもらわないと、なかなか育たないのです。
指導する立場になったとき、相手が梅型なのか桜型なのかを見極める目をもって「桜切る馬鹿、梅切らぬ・・・」を地で行かないようにしたいものです。
古くから口伝として残されている数々の言葉にはこうした戒めが込められているという事を、満開の桜から再度学んでいるところです。
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克孝 (月曜日, 21 4月 2014 05:58)
なるほどそう言う意味だったんですね。よく分かりました。